低濃度PCB廃棄物 助成金
- 5月1日
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PCBとはポリ塩化ビフェニルの略称で、人工的に作られた、主に油状の化学物質です。PCBの特徴として、水に溶けにくく、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
PCBが使用された代表的な電気機器には、変圧器やコンデンサー、安定器があります。PCBが含まれている変圧器やコンデンサーは、古い工場やビル等で使用されており、安定器は古い工場や学校等の蛍光灯等に使用されていました。脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすとされています。
PCBが大きく取りあげられた事件は、1968年に食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発生させたカネミ油症事件があります。カネミ油症は、西日本を中心に、広域にわたって発生した、ライスオイル(米ぬか油)による食中毒事件です。症状は、吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状のほか、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振など多様です。PCBはその有用性から広範囲に使用されるも、その毒性が明らかになり1972年に製造が中止になりました。それから約30年間に渡り民間主導で処理施設の立地が試みられましたが、地元住民の理解が得られず立地には至りませんでした。
保管の長期化により、紛失や漏洩による環境汚染の進行が懸念されたことから、それらの確実かつ適正な処理を推進するため、平成13年6月22日に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB 特措法)が公布され、同年7月15日から施行されました。

現在、古い工場などでは、低濃度PCBを含む変圧器やコンデンサーを保有している方も多いと思います。ただ、低濃度PCBは分析をしてみないと含有の有無がわからない場合もあり、処分に困るということもあり、加えて、処分費も高額になります。
低濃度PCBの処分については、令和9年3月31日までに適正に処理しなければなりません。現在、処理費用に関しては、公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団から助成金がだされています。助成率は、処分等の費用の1/2となってます。
期限が迫っていますので、早めに処分しましょう。処分費用の助成金に関しては、弊事務所にて取り扱っておりますので、お問合せください。


